令和6年度 第2回 循環器院内勉強会(Phoenix Heart Conference)を開催しました。
9月11日(水)に令和6年度 第2回循環器勉強会(Phoenix Heart Conference)を開催しました。第2回は『高血圧治療と心不全』をテーマとし、最近の心不全の傾向から始め、心不全と高血圧の関係、減塩を中心とした高血圧治療(なぜ減塩が必要なのか?)、リハビリテーションへの重要性、個々の生活様式に合わせたテーラーメイド治療についてレクチャーしました。質問も活発にあり、充実した勉強会になりました。
日本の人口は超高齢化と少子化の同時進行のなかで今後更に減少し、2040年頃には医療・福祉分野で100万人程度の人材不足が推定されております。このように超高齢社会を迎えて、患者数が増加している、再入院を反復する、悪化時には緊急入院が必要、といったことから心不全医療が対応しきれない危険性があり、まさしく「心不全パンデミック」の状況が迫っていると言われております。
この心不全を発症させないことが必要であり、それには高血圧を中心とした生活習慣病の管理、フレイル対策が重要です。 当院に通院されております患者様に少しでも健康寿命が延長できる様、また笑顔で元気に過ごして頂けます様にスタッフ一同も最近の知見を増やし、患者様ひとりひとりに最適なテーラーメイド治療ができるよう精進してまいります。今後も定期的な勉強会や実技で最新の知識やスキルを獲得できるよう頑張っていく所存です。 次回は、心臓リハビリテーションに向けて、CPX(心肺運動負荷試験)を実際にデモンストレーションしつつ、勉強する予定です。
循環器内科 奥村 諭